Cosmic Vertex Lab — 研究論文
高分散分光観測によるトランジット惑星の大気化学成分同定手法。本研究では、すばる望遠鏡IRD装置およびVLT/ESPRESSOを用いた高分散分光観測により、ホットジュピターHD 189733bおよびWASP-76bのトランジット時透過スペクトルを取得した。クロスコリレーション法と大気リトリーバルの組み合わせにより、H₂O、CO、FeI の吸収シグナルを5σ以上の有意水準で検出した。特にWASP-76bの昼夜境界における鉄の非対称な吸収プロファイルから、大気循環パターンと昼側から夜側への金属蒸気の輸送過程を推定した。本手法はELT時代における地球型惑星の大気分析への応用が期待される。
キーワード: 系外惑星、大気分光、トランジット観測、化学組成